アゲ

お知らせ

NEWS

栗原心平さんと、海の未来へ!レッツフライ!

2021年11月22日、大間小学校に料理家の栗原心平さんが来てくれました!大間の子どもたちのために栗原さんが考案してくれた「魚っ子カツ」を、6年生31人といっしょに作る調理実習を実施。その後、全校児童190人がアリーナに集まり、栗原さんのお話を聞いたり、津軽海峡の環境や海の問題について学んだ上で、「魚っ子カツのコッペサンド」を味わいました。食を通して海を知り、大間の子は海の豊かさを守る「海の子」になるどー!と誓いを立てた1日でした

→当日のレポート(動画)

料理家・栗原心平さんが、大間小学校にやってきた! 

「大間アゲ魚っ子キャンペーン」は、地元でとれるあまり活用されていない白身の魚に注目して、子どもたちにも食べやすいフライを「大間アゲ魚っ子」として提案。海のごちそうを通して海の豊かさを知り、海を守る心を育もうという取り組みです。この事業に賛同してくれた栗原心平さんは、いち早くアブラメに注目してメニューを考案。今回は、その中の一つで子どもたち向けに提案してくれた「魚っ子カツ」を、子どもたちといっしょに作ってくれます。テレビでも大人気の栗原さんの登場に、6年生から歓声が上がりました。

肉じゃなくて、魚をカツにする?! 

調理に入る前、むつ水産事務所の油野晃さんが、魚っ子カツにする魚、アブラメ(アイナメ)を紹介し、三枚にさばいてみせました。漁師町とはいえ、ふだん家庭で魚体を見ることが少ない子どもも多く、中には初めて見る!という子どももいて興味深々。大間では「あぶらっこ」と呼ぶことも紹介され、「あぶらっこの魚っ子カツを作るよ~」と言って調理実習がスタートしました。今回は、アブラメの小骨や皮もいっしょにミンチにしたものを、あらかじめ準備しています。

ふのりも混ぜ混ぜ、パン粉をつけて、油で揚げて、コッペパンに挟む! 

海の肉であるアブラメのミンチに、海の野菜であるふのり、豆腐と小麦粉などを加えて、手で混ぜていきます。栗原さんは、練り具合や、衣の付け方や、キャベツのせん切りの方法など、一つ一つを丁寧に教えてくれました。最後に、揚げあがったカツとキャベツをパンにはさみ、栗原さん特製レシピによるオーロラソースを好きなだけかけて完成。それぞれ個性的なコッペサンドができました。

栗原さんは「子どもたちにとっては、生の魚を使った調理は、貴重な経験かもしれません。楽しく作って、おいしく食べて、またやってみようと思ってもらえたらうれしいです。」と話してくれました。

大間の海の豊かさを守る「海の子」になろう!   

6年生の調理実習の後は、全校児童がアリーナに集まり、海の食育講座。登壇した栗原さんは、「静岡県の下田生まれで、小さいころは海に潜って貝などをとって遊んでいた。その後、海のないところに引っ越し、小さいとき住んでいた海の町が素晴らしかったと、大人になってから気が付いた。君たちも、大間の海を大事にしてほしい」とメッセージをくれました。続いて、津軽海峡の海の多様性や、環境が変化して海も変わってきていることなどを学び、最後に「大間の子どもは、大間の海の豊かさを守る『海の子』になろう!」と誓いました。

海の恵みがぎゅっと詰まったコッペサンド

お待ちかねのお昼ごはん。6年生は栗原さんといっしょに作ったコッペサンドを、1~5年生には地元の宮野製パンさんが作ってくれたものが配られてお昼にいただきました。宮野製パンさんが、パンにもアラメ昆布を入れてくれたので、大間の海の恵みが詰まった「魚っ子カツのコッペサンド」ができ上りました!初めて食べる魚のカツサンド。パクっと口に入れると、みんな笑顔に。「肉よりむしろおいしかった!」という感想までありました。魚っ子カツを考案してくれて、大間まで教えに来てくれた栗原さんへの心からのお礼と感謝を込めて、6年生たちがサプライズのお見送りです。「心平さん!ありがとうございました!」。

魚っ子カツのコッペサンド

●アブラメのミンチに、ふのり、絹ごし豆腐(水切りしたもの)、薄力粉、塩を混ぜたものが、魚っ子カツのタネ。それに薄力粉、卵、パン粉を付け、「海の未来へレッツフライ!」の思いを込めて、サラダ油で揚げます。

●揚げたカツを2つに切ります。コッペパンに、千切りキャベツをはさみソースをかけ、カツをはさんでさらにソースをかけたらできあがり!

●栗原心平の超~簡単オーロラソース(2~3人分)の配合:とんかつソース大さじ1、マヨネーズ大さじ1、ケチャップ小さじ1