お知らせ
NEWSロウソクホッケを自分でおろしてアゲ魚っ子に。奥戸小学校で「さばいて知ろう!わいどの海」を開催!
2022年11月9日、大間町の奥戸(おこっぺ)小学校にて「海の未来をアゲアゲに―さばいて知ろう!わいどの海」を開催。5・6年生10名が、ひとりで1匹、ロウソクホッケをさばいて調理して食べてみる体験にチャレンジしました。この体験を通して、ふるさとの海への興味関心を喚起し、豊かな海を守るために自らアクションを起こそうという心を育てるための取組みです。
地元産のロウソクホッケを三枚おろしに!自分でやってみたら、さばけた!
子どもたちの大好物のカレーライスと組み合わせて、「魚っておいしい!」を体感してもらうメニュー「ロウソクホッケの魚っ子カツカレー」を作りました。魚を一からさばいてみることで、自分でもできたという達成感を味わいつつ、地元で獲れる魚への興味を喚起して、食べてみようという気持ちになってもらうことが狙いです。
ロウソクホッケは20センチ前後と小ぶりで、脂がのる前の細いホッケ。群れで生息しているため、イカやタラを獲る網に大量にかかってしまうのに、地元ではなかなか活用されていないことを事前に学習。その後、調理室に移動して魚を間近に見て触って、納得している様子でした。
まずは講師の荒谷潤治さんがお手本のさばき方を見せてくれて、包丁の入れ方やコツを教えてくれました。その後、3つのグループに分かれて、それぞれの講師のマンツーマン指導でさばいてみました。鱗を落として、頭と内臓を切り離し、三枚おろしにします。初めての経験に苦戦する子もいましたが、全員がしっかりと魚をさばくことができました!
ホッケのミンチとつるあらめが入った「海のカレー」をかけて、いただきます!
一番難しい魚をさばく体験を終えた子どもたちは、達成感にあふれた様子。その後は楽しそうにホッケに衣を付け、鍋にカレーの材料を準備していました。皮や骨ごとミンチにしたホッケの身と、地元産の海藻「つるあらめ」の粉末を具材に投入。料理家の栗原心平さんが大間町の子どものために考案してくれた、海の風味豊かなオリジナルレシピのカレーです。カツがカラッと揚がった頃に、カレーも完成。ホッケカツにたっぷりかけて、みんなでいただきました。
まずはホッケカツを実食。サクッといい音が聞こえてきました。なかには3杯もおかわりした子もいました!実は、その子は魚が嫌いな子でした。学校からすぐそばに見える、わいど(私たち)の海に住む魚を、自分の手でさばいて調理して食べたから、苦手だった魚のおいしさに気づけたようです。この体験が「豊かな海を守ることで、未来をさらにアゲアゲにしよう!」と自らアクションを起こす契機となったに違いありません。みんな揃って完食し、お腹いっぱい。海の恵みに感謝の「ごちそうさま」でした!
■小学生の感想
・三枚おろしは初めてで難しかったけど、ていねいに教えてもらえて、上手にできてうれしかったです。
・魚っ子カツカレーおいしかったので、家でも家族と作りたいです。
・大間の海にはこんなにおいしい魚が住んでいるんだとわかりました。
・私たちが海を汚していることを知りました。これからは海を守っていきたいです。
■先生の感想
・三枚おろしはどうなることかと思いましたが、マンツーマンのていねいなご指導により、貴重な体験ができましたことに感謝しています。